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予備的遺言の書き方・文例
■予備的遺言:相続人が被相続人より先に亡くなる事も考慮した文例
予備的遺言とは相続人が被相続人より先に亡くなってしまった場合の事を考慮した遺言です。
例えば3人の子がおり、家屋敷を長男Aに、現金5000万円づつそれぞれ次男B、三男Cに相続させる遺言書を残した場合、もし父親より長男Aが先に亡くなってしまった時に長男Aに相続される予定の財産(家屋敷)は代襲者である長男の子にはそのまま継承されず、一旦法定相続人(他の兄弟と長男Aの子)の共有となってしまいます。次男、三男は5000万円を遺言書とおりに相続した上に家屋敷を長男の子(代襲者)と次男、三男、三人で分割協議をおこなう事となります。その結果、被相続人の意図とは全く違った相続になってしまいます。
それを回避する為には予備的遺言を追加しておけばトラブルを回避できます。
遺言書 |
遺言者渋谷一郎は次の通り遺言する。 第1条 遺言者は遺言者が有する不動産を長男渋谷太郎(昭和○○年○月○日生)に相続させる。 (1)所在 東京都渋谷区渋谷○丁目 地番 ○○番○○ 地目 宅地 地積 240.23平方メートル (2)所在 東京都渋谷区渋谷○丁目 家屋 番号 ○番○ 種類 居宅 構造 木造瓦葺壱階建 床面積 壱階 75.45平方メートル 第2条 遺言者の前に長男渋谷太郎が死亡した時には渋谷太郎の長男渋谷太一郎(平成○○年○月○日生)に前条記載の財産を相続させる。 第3条 遺言者は○○銀行渋谷支店に有する下記の定期預金を次男渋谷次郎(昭和○○年○月○日生)に相続させる。 (1)定期預金 口座番号00123456789 第4条 遺言者は○○銀行渋谷支店に有する下記の定期預金を三男渋谷三郎(昭和○○年○月○日生)に相続させる。 (1)定期預金 口座番号98765432100 第5条 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
平成○○年○月○日 東京都渋谷区渋谷○丁目○番○号 遺言者 渋谷 一郎 印 |
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